資料室


2-0 はじめに

不均一系酸化還元反応の最初の評価を行なうための非常にポピュラーな測定手段です。この章では化学者の方にCV測定法について紹介します。

サイクリックボルタンメトリーはレドックス状態を研究する手段として、化学の広い分野での有効な測定法としてますますポピュラーになりつつあります。薬物、金属イオン、錯体、たんぱく質または他の化合物が酸化又は還元される電極電位をCVにより速やかに決めることができます。
さらに、電極反応の生成物の安定性に関する情報を CV により明らかにできます。これらの情報は引き続き測定を行なうLCEC、ストリッピングボルタンメトリー、電解重合、腐食、クーロメトリー等の実験に有効です。クロノアンペロメトリー、クロノクーロメトリー、分光電気化学(1,2)等のような方法による電気化学実験を行なう前に、CV測定は最初に行なう実験と言えます。
CVは有効性とその簡便性のおかげで急速にポピュラーな方法になりました。

CVの有効性は広いポテンシャル範囲にわたって速やかにレドックス反応性を調べることができる点です。得られるボルタモグラムはエネルギー走査の結果得られるスペクトルに類似しています。
CVの重要な点に最初のスキャンで新しいレドックス種を作り、2回目以後のスキャンでその化学種の消長を追跡できることがあります。従って、CVは反応活性種をモニターするためのパワフルな反応速度プローブとなります。ポテンシャルスキャン速度は変化できますので、高速、及び低速化学反応を調べることができます。CVの利用範囲は広いにもかかわらず、分光測定やクロマトグラフィー等の他の分析手段に比べると一般的に理解されていません。

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