資料室


3-0-5 PFCEグラファイトカーボン電極及びその他作用電極の種類について

電気化学 測定用の作用電極、プラスチックフォームドカーボン電極は三菱鉛筆株式会社と独立行政法人産業総合研究所との共同研究により開発された、グラファイトとカーボンとの複合材料であるPFC(Plastic Formed Carbon)を用いた電極です。本電極の特性はHOPGに類似しています。下図のように反応サイトのグラファイトエッジ面は高度に配向し電極表面に露出しています。

PFCE電極はフラン系樹脂で絶縁されています。フラン系樹脂は機械強度が高くしかも耐薬品性・耐熱性・耐摩耗性に優れています(表3-1参照)。

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図3-4.PFCEグラファイトカーボン電極とHOPGとの比較




表3-1.フラン系樹脂の耐溶剤性


溶媒の
種類
芳香族 塩素系
物質
ケトン類 アルデヒド エーテル類 アミン類 脂肪族類 有機酸
フラン


電極の種類用途 用途
白金電極 一般的な電極、水素吸着波がある、過酸化水素・酸化物質の測定
金電極 一般的な電極、水素吸着波がない、チオール系化合物の測定
ガラス状カーボン電極 水素・酸素発生に対する過電圧が大きく、化学的に安定な電極
銀電極 シアン・硫化物の測定
カーボンペースト 電極に酵素または化学物質をミックスし修飾電極として利用
ニッケル電極 化学修飾することによりアミノ酸の測定に利用
パラジウム電極 水素の吸着・脱着プロセスの研究



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